●江戸明治和本●〈童男児女手本〉鎌倉一覧文章［鎌倉詣］ 【判型】中本1冊。縦184粍。 【作者】蓮池堂作・書。高井蘭山校。 【年代等】文化7年初刊。文政6年再刊。［江戸］鶴屋喜右衛門板。 【備考】分類「往来物」。後半に文化7年・花屋板も全冊収録。「兼而御約束の鎌くらもふて、風流の同志申合、弥生のはじめ出立と定候得者、疾御用意候へかし…」で始まり「…万々期其節候。頓首」と結ぶ全1通の手紙文の形式で、鎌倉から金沢八景周辺の寺社や名所旧跡の風趣・縁起等を略述した往来。戸塚までの参詣路は省略し、ただちに鎌倉の竜口寺・満福寺・七里ヶ浜・稲村ヶ崎・光則寺・甘縄明神・尊氏屋敷跡・鶴ヶ岡八幡宮・寿福寺以下、多くの古跡・名勝を順々に列記する。文化板・文政板の巻頭に「鶴岡八幡宮結構図」と由来書きを付すが、無刊年本では削除された。 ★原装・題簽付・概ね美本。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。