イギリスDECCAの番号なし（１２インチ、ステレオ、片面盤２枚組）です。 マトリクス番号は「ZAL3318-1E/ZAL3319-2E」。 テストプレス、非売品。 ２枚全て片面盤。 空色とピンクの半円レーベル、外溝、フラット重量盤。 ジャケットはもともと市販されておりませんので存在しませんが、製作関係者配布分の常として、モノラルの完全初出ジャケットが付属いたします。 ピカピカの新品同様。 盤はピカピカの新品同様。 当レーベル特有の凸も全くありません。 こうした類の盤でコンディションを求めるのは本来意味がありませんが、よくぞこれだけの保存状態で残っていてくれたというのが正直な感想です。 当盤でこれ以上望むのは不可能です。 収録は カゼルラ 交響組曲「瓶」 レスピーギ 交響詩「ローマの泉」 奏者は、フェルナンド・プレヴィターリ指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団。 1956年7月1日　ローマ、聖チェチーリア音楽院での録音 説明不要の名盤。 このセッションのステレオテイクは、英国でも一般にも発売が予定されながら結局SXL2000番台の規格では配番すらされずにお蔵入りした幻のレコードです。 英デッカでは５６年末にモノラルのみで発売され、初期ステレオ盤は米London盤のみでリリースされました。 通常ここまで製作工程が進めておきながら、一般発売されないのは非常に珍しいのですが、諸事情によりこのイギリスDECCAのSXL規格での発売は見送られました。 盤の形状から、録音直後の1956年ごろのプレスと思われます。 個体自体廃棄されずに存在していたことが幸運ですが、さらに美品の状態で保存されていたことは奇跡です。 これだけの保存状態のものは、この世に数セットと存在しないでしょう。 幻盤。